89場所
土俵生活15年目の苦労人が関取の座をつかんだ。大相撲九州場所で7戦全勝を遂げた幕下10枚目の琴国(本名作田幸寛、佐渡ヶ嶽部屋)が、初場所番付編成会議で十両昇進を決めた。
所要89場所は、史上2位のスロー出世。遅咲きの30歳は「本当に長かった」と、しみじみと喜びを語った。
岡山県真庭市出身。中学時代は野球部だったが、助っ人で参加した相撲大会で優勝したことがきっかけで相撲界の門をたたいた。
付け人として、身の回りの世話をした関取は8人になる。「あと1年で関取になれなかったら、やめる」と半ば引退も覚悟していたが、九州場所前に故郷で行われた巡業が奮起のきっかけとなった。地元のファンに「まだ十両に上がるのをあきらめていない」と告げた。そんなことを言うつもりはなかったのに、故郷の熱気に思わず口から出た。
もともと1メートル86、157キロの恵まれた体格。迷いを捨て、思い切って前に出たことが好成績につながった。
新十両昇進が決まった26日は、昨年夏に他界した先代佐渡ヶ嶽親方(元横綱琴桜)の誕生日だった。「バカ野郎、遅いよ」。そんな声が聞こえた気がした。(藤田真則)
(2008年11月29日15時06分 読売新聞)
相撲界、裏ではドロドロですよね。
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